
こんにちは、ハンター見習いのotterです!
最近ハンター見習いをしていて、タヌキの頭部をいただきました。
イノシシに続いて、タヌキの頭蓋骨の骨格標本作りもやってみたので、やり方をまとめました。
イノシシの骨格標本については、↓↓で読めます。
この記事では、自宅でも簡単にできる作り方をまとめたので、タヌキの頭部をゲットした際はぜひやってみてくださいね!
ポリデント法 〜肉を溶かす〜
(事前作業:皮があると煮込んだり等時間がかかるので、皮はナイフで剥いでおきます。)
▼1日目

肉がついたままの状態の頭部を、まずポリデントを入れずに鍋で6時間程度煮込む。そうすると、大体の大きい肉は手でホロホロととれます。
写真は、6時間煮込んで、肉を取り除いた後です。

次に、鍋にポリデント4個と頭部を入れて、また6時間ほど弱火でコトコト煮込みます。
写真は煮込み終わって、取り出した時です。煮込む前と比較して、お肉が柔らかくなっているのがわかります。

箸、綿棒、つまようじ、歯ブラシなどを使って、肉を取り除いた後の写真。
1回で表面は結構きれいになります。

イノシシの時も手こずった鼻の中を綿棒でグリグリして、薄い骨?は壊してしまいます。もう一度煮込む時にポリデントが浸透しやすいように。
なぜならここを倒さないと、ここから永遠と肉片が出てきます。

抜ける歯は抜きます。歯の隙間にある肉片を取り除くためです。
あとで歯を戻すときのことを考えて写真に納めておきましょう。あとは上の歯と下の歯を分けておくと、復元しやすいです。
下顎は、左右にパカっととれます。イノシシは下顎左右くっついているので、ここはちょっと違いますね。
▼2日目
次に、鍋に骨を戻して、再びポリデントを4個ほど入れて6時間ほど煮込みました。
とれた歯はもう鍋で煮込まず、容器にポリデントを入れて放置にしました。

鍋から取り出します。
鼻の奥であろう赤やじるし部分が黒くなっています。
まだ鼻の奥に肉片が隠れているのか…

ということで、割り箸を鼻の穴にさらに突っ込んでバリバリすると、鼻の穴からも黒い部分が見れるように!
水で流すとカスが出てきましたが、まだできってない様子。
鼻の奥の黒いカスを取り出すために、再度鍋で3時間ほど煮込みました。(ポリデントなし)

最後は綿棒を使って、見えるところの肉片はとり終えました。(まだ骨の奥の奥にはいそうですが、どうしようもなさそうなので、そのまま・・・)
除光液(アセトン) 〜脱脂〜
▼3日目
肉片が取れたあとは、除光液を使った脱脂作業をします。
が、アセトンは使用後の処理が面倒なので、今回はこの工程をスキップしてみました。
脱脂処理を知りたい方は、イノシシの骨格標本作成時にはおこなったので、そちらの記事をご覧ください。
もし、今後骨が臭ってくるようなら、脱脂処理しようかと思います(臭う場合、脱脂処理以前に、肉がきちんと除去しきれていないのかと思いますが)。
ハイター 〜脱色〜
▼3日目
最後は、ハイターを使って脱色作業です!

キッチンハイターに記載されている配分で2時間漬け置きしました。
ネットで調べると数日漬け置きされている方も見られましたが、この骨はここまでで既にかなり白くなっているのと、小型で骨が弱そうなので、短めに漬け置き。
まとめ
ハイターから取り出して、水で十分に流して、乾かして・・・
下顎を接着させて歯を戻す作業は、後でやりますが、とりあえず

頭蓋骨の標本が完成!!
白くて、小型で、かたちも可愛いです!

タヌキの
頭蓋骨を手に入れた際はぜひやってみてね〜!